失踪宣告を取り消した時に再婚している場合

テクスチャー14失踪宣告は、ある人の生死が不明となっている場合に、死んだことにして相続手続きを進めるものです。家庭裁判所に失踪宣告の審判を申し立て、認容されると死亡したのと同じ扱いになります。通常の失踪では、行方不明になってから7年以上経過してから、事件事故などで行方不明になった場合には1年経過すると申請できます。失踪宣告がされると、相続が開始されて、結婚は解消されます。
失踪宣告したのに本人が帰って来た場合には、利害関係者か本人が家庭裁判所に失踪宣告の取消を請求すると、失踪が取り消されます。相続はなかったことになり、婚姻関係は復活します。
では、配偶者が既に再婚していた場合には、どうなるのでしょうか。
失踪者が生きていることを、失踪者の配偶者と再婚者のどちらも知らなかった場合には前婚は復活せず、どちらかが知っていた場合には、前婚は復活して重婚になります。このため、前婚は離婚原因となり、後婚は婚姻取消原因になるとなります。これが従来からの説でしたが、今の有力説は、いずれの場合でも再婚を優先して、前婚は復活しないというものです。法律上の規定はないため、裁判を起こしてみないと、実際にどうなるかは分からないとされています。

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