失踪宣告をとりやめたい場合

テクスチャー15失踪宣告は、居所から去って戻る見込みがない者や、災害等で生死不明な者に対して、申し出により家庭裁判所が法律関係を一旦停止させる制度です。ですが、失踪宣告を受けた者の生死が判明し、失踪宣告をとりやめたい場合は、家庭裁判所に請求して、失踪宣告を取消さなければなりません。この時家庭裁判所に請求できるのは、本人だけではありません。本人と利害関係にある者でも家庭裁判所に請求することができます。この利害関係人には、失踪宣告を受けた本人の配偶者、その財産を管理している人、相続人、受遺者などが法律上利害関係がある者として扱われます。
失踪宣告の取消が行われますと、失踪宣告はなかったことになり、一旦死んだものとして扱われていた法律関係が復活します。しかし、その法律関係を全部なかったこととして覆してしますと、失踪宣告で確定した法律関係を信じ、それに基づいて法律行為を行った者は思いがけない不利益をこうむることになります。そのため民法では、失踪宣告からその取消までの期間に、失踪宣告を受けた者の生死について知らないでした法律行為は、その効力が消えることはないと定めています。また、財産関係に関しても、失踪宣告を受けた者の生死を知らないで得た財産なら、全部を返還する必要はなく、まだ残っている範囲で返還すれば足りると定められています。

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